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「フレイジャー」がNo1の理由
「フレイジャー全シーズン」DVD-BOX(輸入版) 音声:英語、リージョン1、NTSC
※ネタバレを多分に含んでいますので、内容を絶対知りたくないという方は、ご退出願います。
歴代No1コメディ「フレイジャー」(原題:Frasier)は、アメリカの地上波テレビ局のNBCで1993~2004年まで放送され、シーズン11(全263話)まで続いた世界的に大人気のシットコムです。
実は、主人公の精神科医フレイジャー・クレインは、やはり同じくシーズン11まで続いた伝説的シットコム「Cheers(チアーズ)」に、シーズン3からレギュラー出演していた主要キャラの1人です。
つまり「フレイジャー」は、フレイジャー・クレインという「チアーズ」の主要キャラクターの1人をフィーチャーした、スピンオフ作品なんです。
「チアーズ」でフレイジャーの妻だったリリスも、「フレイジャー」で準レギュラーとしてチョコチョコ登場しています。
※シットコム(シチュエーション・コメディ)って何?という方はこの後、詳しく説明してますが、簡単に言うと海外ドラマのジャンルの1つで、コメディ番組のこと。
そんな「フレイジャー」ですが、個人的には歴代No1のシットコムだと思ってます。理由は、2つあります。
1つ目は、
なんとテレビ業界のアカデミー賞と言われるエミー賞で、最優秀作品に授与される作品賞を5年連続で受賞しているからです!
「去年もフレイジャーでした」、「今年もフレイジャーでした」、「来年もフレイジャーです」・・・という調子で5年間もの間、エミー賞でNo1に輝いていたんです。世界一クオリティの高いアメリカで。
これがどのくらいスゴイ偉業かと言うと、過去にも、そして2020年現在でも、未だに5年連続でエミー賞作品賞を受賞した記録は破られていないんです。(同じ5年連続記録は「モダン・ファミリー」1作品だけあります)
しかも「フレイジャー」が放送されていた90年代のアメリカは、まさにシットコム全盛期と言っても過言ではない時期です。
なにせ同時期のライバルは、以下のような強豪ぞろいでしたからね。
「フレンズ」
「サインフェルド」
「スピン・シティ」
「マーフィー・ブラウン」
「HEY!レイモンド」
「あなたにムチュー」
「The Larry Sanders Show」
「Home Improvement」
少し横道へ逸れますが、視聴者からすると、この時代のアメリカは、なんて贅沢な時代でしょうか!(笑)あの伝説的シットコムの「サインフェルド」と「フレンズ」と、そして「フレイジャー」が同じ時期に放送してたなんて・・・!
きっと、アメリカではMust See TVと言われていた木曜日の夜、9時から「フレンズ」を見て、9時半からは「フレイジャー」を観て、10時から「サインフェルド」を楽しむ・・・なんて日があったのかな(笑)
しかもビックリすることに、この3番組、実は全て同じ局なんですよね。NBC、恐るべし…。
そうそう、ご参考までに、冒頭でもお伝えしました「フレイジャー」の元ネタというか親番組の「CHEERS(チアーズ)」ですが、こちらもエミー賞 歴代第2位の28部門受賞という輝かしい記録を持つ、大ヒット・シットコムでした。(参考までに2020年現在の歴代第1位は「ゲーム・オブ・スローンズ」です)
この頃のフレイジャー(ケルシー・グラマー)は、やせてますね!(笑)
「フレイジャー」で多数登場する、リリス・スターニンも、ちゃんと「チアーズ」に登場してますでしょ?(^0^)
繰り返しますが、普通シーズン5まで続けば大ヒットと言われている時代に、「チアーズ」も「フレイジャー」も、両作品ともシーズン11まで続いています。日本でも大ヒットした海外ドラマ「24」でもシーズン10は超えていません。改めて、すごいコンビですよね!
ちなみに、当時のライバルであった「フレンズ」はシーズン10、「サインフェルド」は(自主的に番組を終了したのですが)シーズン9まで続きました。
「フレイジャー」が歴代No1の理由 2つ目は、
1話出演あたりのギャラが超高額すぎる!
Wikipediaによると、2002年~2004年頃まで主演のケルシー・グラマーは、なんと「フレイジャー」への出演で1話あたり160万ドル(約1億6000万円)という、当時の米テレビ史上最高額の出演料だったというからビックリです!
1シーズンは1年で24話ありますから、年収がドラマ出演料だけでも38億4000万円ということになります!
「サインフェルド」主演のジェリー・サインフェルドや、「フレンズ」の主要6人、ジェニファー・アニストン、リサ・クドロー、マット・ルブラン、マシュー・ペリー、コートニー・コックス、デヴィッド・シュワイマーでさえ、1話につき100万ドル(約1億円)だったと言われていますから、「フレイジャー」ケルシー・グラマーは、さらにその上をいってます。
(ちなみに「ビッグバンセオリー」の主要キャラ達も1話につき100万ドル:約1億円だったと言われています)
もっとも、これでもまだ歴代総合6位(シットコムでは第3位)らしいです(笑)
ご参考までに、高額ギャランティ歴代第1位は「セックス・アンド・ザ・シティ」のサラ・ジェシカ・パーカーで、1話320万ドル(約3億2000万円)とのこと。
シットコムというジャンルで絞ると、歴代高額俳優は「ハーパーボーイズ(Two and a Half Men)」のチャーリー・シーンが、1話180万ドル(約1億8000万円)でトップです。(「Two and a Half Men」はamazonプライム・ビデオで見れます♪)
第2位は「Hey!レイモンド(Everybody Loves Raymond)」のレイ・ロマーノで172.5万ドル(約1億7250万円)、
「フレイジャー」のケルシー・グラマーは、続く第3位です。
このように「フレイジャー」は、突出して、高評価を受けていた番組だったと言えるでしょう。
おまけとして、視聴率についても触れておきましょう☆
もちろん「フレイジャー」は高視聴率番組でした。
歴代の人気ランキングでも、常に上位にランクしているし、最終回の視聴者数もAP通信によるとニールセン調べで2520万人だったそうです。
ただし、視聴者数では「サインフェルド」と「フレンズ」に負けています。2つとも3000万人を超えていますから、すごい!
「フレイジャー」はちょっと大人向け、知的シットコムの要素も入っているので、そのあたりで視聴者層がライバル番組よりも狭かったせいかもしれませんね。とはいえ、その分、良質なクオリティの番組であることは間違いありませんので、一度ハマったらなかなか止められないと思いますよ(笑)
アメリカのテレビ事情
↑エミー賞のオープニングムービー(2016)
おさらいですが、「フレイジャー」(原題:Frasier)は、アメリカの地上波テレビ局のNBCで1993~2004年まで放送され、シーズン11まで続いた世界的に大人気のシットコムです。
アメリカの地上波TVドラマは、だいたい1シーズンにつき24話で構成されていますから、フレイジャーは24話×11シーズン=264話・・・と思いきや、実はシーズン4のみ23話ですので合計すると263話になります。
1話だいたい22分です。CMを入れて30分番組というわけですね。
1話完結ですが「サザエさん」などとは違って、ちゃんと時間の経過と過去の展開がストーリーに反映されています。
週に1話ずつ進むのですが、放送される月は、日本とはだいぶ異なります。
日本では4月スタートのドラマが多いですが、アメリカは学校などの新学期が9月から始まります。そのため、夏休みが終わり新学期が始まる9月スタートのドラマがほとんどです。
そして3ヶ月後の11月には、早速、視聴率調査(掃除するという意味の「スイープス」と言います)が実施され、不評なら即、打ち切りとなりドラマ終了です。
その後も3ヶ月ごとにスイープスが行われ、翌年の1月~3月にかけて来シーズンも契約更新してシリーズが継続するかどうかが決定します。
そして5月にシーズンが終了というサイクルです。
実はその後の6月~8月の3ヶ月間は、放送がお休みです。この間に、LAスクリーニングという新作品評会の開催や、アップフロントというスポンサーに向けたアピールイベント、そしてエミー賞(8月下旬頃)などが行われ、9月から再び新シーズンがスタート!という流れです。
参考までに一応、手作りの米エンタメの1年の流れの図を載せておきますね↓
シットコムとは?
ところで、シットコムという言葉を知らない方のために一応、説明しておきますね。シットコムというのは、シチュエーション・コメディの略でアメリカのTVドラマのジャンルの1つです。
一番の特徴は、劇中に既に収録済みの観覧者の笑い声が入っていることですね。
日本で有名なシットコムは、「アイ・ラブ・ルーシー」、「奥様は魔女」、「フルハウス」、「フレンズ」あたりでしょうか。
あの、お客さんの「ワハハハハ」という声が、あらかじめ収録済みなドラマ形式のことです↓
もっとも、最近では笑い声が入っていない作品もシットコムとよんでいるようで、IMDbやwikiを見ているとモキュメンタリー形式の「ザ・オフィス(アメリカ・リメイク版)」や「モダン・ファミリー」、あとは笑い声の入っていない「30ROCK」なんかもシットコムカテゴリーになっていますね。
↓「座・オフィス」(アメリカリメイク版)
ただ、考えてみれば当たり前で、観客の笑い声を入れているのはコメディ・ドラマだけでなく「サタデー・ナイト・ライブ」(SNL)なども同じですもんね↓
ちなみに、日本で言えば、観客を入れての収録となると有名なザ・ドリフターズの「8時だョ!全員集合」や、三谷幸喜&香取信吾の「HR」、バカリズム&劇団ひとりの「ウレロ」シリーズなどがありますね♪
ただ、シットコムかどうかについては、正直、個人的には「ジャンル形式や定義なんかにこだわっているヒマがあったら1話観たほうがよっぽど有意義!」と考えています(笑)
たしか、夏目漱石が「世間では作家のことを○○派だとか、○○流だなどと、いかにも学術風に分類するのが流行っているようだけど、自分が何派に属するかもわからないし、興味がない」みたいなことを、「私の個人主義」か何かで書いていたと記憶しているのですが、まさにそういうことですよね。(間違ってたらゴメンナサイ「道楽と職業」の方だったかな?:汗)
シットコムの行動心理学テクニック
余談ですが、なぜあの録音笑い(ラフトラック:Laugh Track)を使っているかご存知ですか?古くからの文化的慣習で?盛り上がって見えそうだから?
そうではありません。アメリカのショービジネス界といえば世界中から天才達が集まるエンターテイメントのメッカです。激しい視聴率競争と厳しい経営判断の下、なんとか生き残りをかけて戦っている場所です。
そんなシビアな巨額マーケット市場で、なんとなくやっていることが1つでもあると思いますか?
とんでもない。あの笑い声は、マーケティングや行動心理学などをやられている方はご存知だと思いますが、有名な名著「影響力の武器」などに載っているとおり、実は世界中の大学や学術研究機関で研究されつくされた、視聴者を画面から離れないようにさせるためのテクニックの1つです。
「影響力の武器」著者のロバート・チャルディーニさんの分類法で言えば、「社会的証明」というテクニックになります。大勢の人がやっていることは正しいと反射的・無意識的に感じてしまうという人間の特性を利用しています。
笑い声があると、つい面白いと感じてしまうし、より長い時間笑うようになるという結果が出ているそうです。しかも、笑い声は本物の人間の笑い声でなくても効果があり、さらに昔、まだテレビがなかった頃などは、演劇場の観客席でワザと大声で笑うことを商売にしている人までいたそうです。
これはシットコムに限ったことではなく、映画でも「大声」「生死にかかわること」「セックス」シーンは、何分かに1度必ず入れるようにして観客を飽きさせないことということを鉄則にしている人もいるくらいなんだとか。
話がだいぶそれてしまいましたので戻しますね。。
シットコムのその他の特徴
シットコムの特徴としては他にも、毎回ほぼ同じセットの中で、ほぼ同じキャスト達が、基本的には観客のいるスタジオで、ドタバタ劇を収録している形式のコメディ・ドラマだとイメージして下さい。
映画「十二人の怒れる男」のコメディ版というイメージですね(笑)
厳密にはセットが変わったりゲストが登場したりもしますが、「フレイジャー」で言えば、だいたいフレイジャーの自宅エリオット・タワーの1901号室か、ラジオ局のKACL780AMスタジオ内が多いです。
こんな感じです↓
そうそう、四方山話ばかりで恐縮ですが、実は海外ドラマ「名探偵モンク」という最高に面白い推理ドラマの中でも、シットコムの笑いの'間'を少々おちょくっている場面があり、すごく面白いです。ご存知ですか?
シーズン8 エピソード1「堕ちた偶像(Mr. Monk's Favorite Show)」です。この中に「ゆかいなクーパー家 」という架空のシットコムが登場します。(元ネタは実際に大ヒットした人気シットコム「ゆかいなブレディ家」です)
主人公が登場しただけでセリフもなく長時間、笑い声だけが聞こえているシーンを再現したり、パパは何でも知っている風なセリフや子役の実生活についてなど、強烈ですので、ぜひ見てみてください(笑)
このエピソードが深いのは、シットコムの主人公や家族愛たちを自分のリアルな心の支えにして生きている人達がアメリカにはいるということを描いている点です。
私も日本に住んでいながら、まさにその仲間の1人です。アメリカの人気シットコムは、好きな音楽を聴いた時と同様、人生を応援してくれるチアリーダーのような存在なんです。
そんなシットコムを、日本では、私が学生時代にはNHK教育テレビか民放の深夜枠で、吹替え版を見ることができました。
今なら衛星放送のWOWOWやスカパー!、またはサブスクリプション型のオンライン動画配信サービス「Amazonプライムビデオ」「Huluフールー」「NetFlixネットフリックス」「U-NEXT」などで観ることができますね。
キャストもゲストも豪華メンバー!
「フレイジャー」の魅力は、面白くて大笑いできるのはもちろん、落ち込んだ時や、寂しさを感じている時に観ると、温かい気持ちにしてくれることです。
主人公が精神科医のラジオ・パーソナリティーということもあり、毎回ゲストスターが登場する悩み相談のシーンも多くの気づきを与えてくれて好きです。
ゲストスターには、以下のような有名人ばかり。フレイジャーのラジオ番組に電話をかけてくる声のみの出演という場合がほとんどです。
ジョディ・フォスター、
リンダ・ハミルトン、
ベン・スティラー、
デイヴィッド・ドゥカヴニー、
マコーレ・カルキン、
エド・ハリス、
カール・ライナー、
キャリー・フィッシャー、
ケヴィン・ベーコン、
エディ・ヴァン・ヘイレン、
ジェイ・レノ、
トミー・ヒルフィガー、
詳細は「キャスト&ゲスト」ページか「全エピソード解説」ページでご覧下さい。
もちろん主要キャラたちも超大物スターぞろい!
というのも、なんと「フレイジャー」の主役3人は全員舞台・ミュージカル業界出身の本格派俳優なんですね!(うち2人はトニー賞受賞者!)
例えば、主人公のフレイジャー・クレイン役を演じた、ケルシー・グラマーは、あのジュリアード音楽院に奨学金を得て通っていました。さらに、伝説的海外ドラマ「チアーズ」のメインキャストの1人としても、フレイジャー・クレイン役を演じていたとお話しました。
余談ですが、「チアーズ」でのフレイジャー役は、最初もっとイヤな奴というキャラ設定だったそうですが、ケルシー・グラマーの演技があまりに素晴らしく、あれよあれよという間に人気キャラクターとなってしまったそうです。スピンオフとしてフレイジャー・クレインをフィーチャーしたのも、そのあたりが理由かもしれませんね。
あたり前ですが、「チアーズ」も1982年~1993年まで11シーズン続いた人気番組でしたので、なんとケルシー・グラマーはフレイジャー役を実に20年も演じ続けたということになります!(「チアーズ」シーズン3~11+「フレイジャー」11シーズン)長期間、飽きさせずに演じることができたのも、実力がある証拠でしょう。
さらにフレイジャーの弟ナイルズ役のデヴィッド・ハイド・ピアースは、ミュージカル俳優として有名で、トニー賞主演男優賞(ミュージカル部門)を受賞している演技派です。本当に演技がうまく、実はナイルズのファンだという方は、かなり多いようですよ♪
そしてフレイジャーの父親マーティン役ジョン・マホーニーは、なんと40歳で俳優デビューした元英語教師です。アメリカ俳優界の夏目漱石です。にもかかわらず、なんと、こちらもトニー賞(演劇助演男優賞)を受賞していて、有名な映画作品にもいくつか出演しています。
このあたりの詳しい紹介は、「キャスト&ゲスト」ページでどうぞ★
出演者の、その後の活躍も素晴らしいということは、まさに「フレイジャー」には実力派俳優が揃っていたという証ですね。
「フレイジャー」は、面白い&優しい
「フレイジャー」で、そんな登場キャラたちが、孤独、不安、将来に対する焦り、家族愛などに対して、面白おかしく向き合いながら、幸せになろうと奮闘する姿を見ていると、まるで、ドクター・フレイジャーのセラピーを受けているかのようで、見終わった後は、いつも気分が良くなります(笑)
ちょうどYouTubeに「フレイジャー」シリーズの雰囲気を表している良い動画ありましたので、↓下にご紹介しておきますね↓
英語版で日本語字幕もないですが、いかにも「フレイジャー」らしい、温かくて面白いエピソード・シーンです。これを見て面白そうだと感じたなら、あなたはきっと「フレイジャー」を楽しめるはずですよ♪(※ネタバレあり)
場面説明:
想いを寄せている女性に、パーティの場でサプライズ的に告白をするフレイジャー。
歌っているのは、ハリケーン・スミスという歌手の「Oh Babe, What Would You Say」という曲で、「僕が好きだと言ったら、君はなんて答えるだろう?」という趣旨の歌詞です。告白ソングということですね。
「フレイジャー」を観たい!
さて、ここまで「フレイジャー」についてお話してきて、万が一まだ観たことがなかった!という方は、きっと早く「フレイジャー」を見たい!と思っていらっしゃることでしょう♪
しかし、です!ここで1つ、悲しいというか、腹の立つ事実をお伝えしなければいけません。
それは・・・なんと、日本では、「フレイジャー」の日本語字幕版(当然、吹替版も)DVDは全シーズン12のうちのシーズン3までしか発売されていないのです(泣)
おまけに、2020年6月現在、日本で利用可能な全てのオンライン動画配信サイトで「フレイジャー」は見ることができません。有料配信すらしていません。
これは実は今、流行っているように見えるサブスクリプション型のオンライン動画配信サイトが、将来も人気であり続けることはないと断言できる一因でもあると、私は個人的に考えています。
見たくない作品ばかりのオンライン動画配信を毎月お金を払って見るくらいなら、名画や最新作品ばかりを流してくれて、しかも退会後や休会中でもDVDやブルーレイに録画できるスカパー!やWOWOWに加入した方が100倍お得だということに多くの人が気づくことでしょう。
つまり、全シーズン見られる可能性があるとすれば、完全にスカパー!頼みです。「サインフェルド」もそうでしたが、どうも日本の大手外資系エンタメ会社はマーケティングがあまり・・・なところが多いように思ったり思わなかったり・・・。
少し前に世界中を飛び回っている非常に優秀なビジネスオーナーの方が、外資系の日本支社は、しょせん営業部隊にすぎないみたいなことを、おっしゃっていましたが、どうやら本当なのかな~と感じざるを得ない状況ですね。だって「フレイジャー」全シーズンの日本語版DVDが発売されることを20年も待っていますが、まったくその気配もないんですもの・・・最近は、もう期待しないことにしました(泣)
「スピン・シティ」しかり、「サインフェルド」しかり、「The Office」しかり、「モダン・ファミリー」しかり、「マーフィー・ブラウン」しかり、「レイモンド」しかり、「チアーズ」しかり、シットコム以外にも「サイク」しかり。。。
まあ、スカパー!で、90年代に大人気だったシットコムが再放送される日も、なかなかこないと思いますので、結論としては、やはり英語を勉強して、英語版のDVDを見るのが一番早いですね。
一度、英語をマスターしてしまえば、他の世界的に有名で大人気なシットコムを観ることも、いくらでも自由にできるという考えに行き着きました(汗)
一瞬、オンライン動画配信サイトで他のシットコム「ビッグバンセオリー」や「Two and a Half Men」(全シーズン)、「サインフェルド」(全シーズン)、「The Office」などが見られるようになったのですが、最近のアメリカのオンライン動画配信の動きを見ていると、各テレビ局がそれぞれ自身のコンテンツを自社の配信サイトでのみ配信するような形に細分化しつつあります。
マーベル作品や「スターウォーズ」シリーズが見たいなら、ディズニー+(ディズニー・プラス)でだけ見れますとか、「フレンズ」はこのサイトから独占配信、「サインフェルド」はこのサイトだけが配信してます!などなど。。。
個人的には、日本のエンタメ業界はアメリカより約20年程遅れているように感じるので、おそらく日本でも各テレビ局がオンライン動画配信サイトを立ち上げ、自社コンテンツを独占的に配信しようとするのは時間の問題でしょう。
ただし、日本では失敗すると思いますけどね。アメリカのように有料のケーブルテレビ文化ではないので。結局、無料で見れるYouTubeなどに、ますます軍配が上がるんじゃないかな。
もっとも「フレイジャー」は、ちょうどリブートされる計画が持ち上がっているようですし、もしかしたら話題になって日本でもシーズン4以降のDVDが発売されたり、スカパー!で全シーズン放送されたりしないかな・・・いや、ないか(笑)
話を戻しますが、アメリカのショービジネス、つまりエンタメ界は、世界No1のレベルです。たとえ超有名人が主役でも視聴率が悪ければ即、打ち切りとなる厳しい世界です。
そんな競争率の激しいアメリカで「フレイジャー」は驚愕の11シーズン、つまり11年間もの間、人気を維持しつつ、放送され続けた伝説的な番組の1つです。
前述の通り、実際、アメリカのTV業界のアカデミー賞と言われているエミー賞作品賞を5年連続で授賞していて、この記録は2020年現在、いまだ破られていません。(唯一、「モダン・ファミリー」が同じく5年連続で受賞しています)
そんな番組が面白くないハズないじゃないですか。
それなのに、なぜか日本ではシーズン3までしかDVDが発売されていませんし、なぜかそこまで人気があるわけでもありません。
私は、それは単に、DVDの発売元であるパラマウントの日本法人がマーケティングに失敗しただけだと考えています。
なぜなら、文化や言葉の違いも関係なく、流行や時代もまったく気にならない程、「フレイジャー」は最高の番組だからです。
だからこそ、知らないなんて非常にもったいない!世界中でたくさんの人達に楽しまれているのに日本人だけ観たことがないなんて・・・。
そこでなんと、このサイトでは、先程、私が提案した英語のマスター方法にまで経験に基づいてご紹介しておきます。
あ、下記が一応、日本でシーズン3までしか発売されていないDVDになります。Amazonで購入できますが・・・もう少しパッケージの写真の大きさや向きなどに統一感を出した方がいいと思うけどな・・・バラバラです(汗)
あと邦題の「そりゃないぜ!? フレイジャー」って何なんですかね?謎です。誰がどんな成り行きでつけたか知りませんが、センスがちょっとアレですよね・・・・・・(汗)
映画もそうですが、全ての邦題を廃止してくれたら、アメリカの友人とも話しやすくなって、どれだけ助かるか・・・。ネットのおかげで、文化的な国境がなくなってきつつあります。異文化についての理解や歴史的背景なども、ネットリテラシーのある方は、手軽に簡単に学べる時代ですので、邦題、ぜひ廃止してほしいなぁ。
世界一流のクリエイターのセンスを、そのまま享受したい!その考えの延長線上には当然、テレビのデフォルトも吹替でなく字幕にしてほしいという願いもあります・・・。
とりあえず、邦題、20年後には、なくなってますように☆↓
「フレイジャー」は英語学習のきっかけ
さて、英語学習についてですが、実を言うと、私は日本でシーズン3までしか発売されていない「フレイジャー」の、シーズン4以降も観たくて、英語学習を本気で始めました(笑)
それはもう、観たくて観たくて・・・!DVDは英語版ならシーズン4~11をAmazonで買うことができますので、もちろん購入して全巻そろえました。
まだ英語版でも楽々理解できるというレベルには達していませんが、スクリプトを公開しているサイトもあるようですので、マイペースで勉強しています。
初めてTOEICを受けた時は、350点という低さだったのですが、「フレイジャー」のおかげで英語学習のモチベーションが下がったことはありません。
ちなみに2019年にTOEIC700点を達成しました。2020年 現在は、900点を目指して勉強中です。(基本的に、教材はNHK教育の「おとなの基礎英語」などで有名な、松本茂先生の本1冊のみ。あと問題集は試験練習用に2冊ほど解きましたが。)
海外ドラマは、英語学習を文化的な側面から体験的に学ぶことができる、絶好の教材です。擬似的にフレイジャー家にホームステイさせてもらっているようなものです。
「エピソード解説」ページでは、1話1話 解説しながら出てきた英語表現などにも触れていきますので、楽しみにして下さい★
ゆくゆくは全話、日本語に訳すのも面白いかもと考えています。まあ、英語で理解できるようになったら、その必要もなくなりますが。
それでは、このサイトを通して、日本にもっとシットコム文化を浸透させると同時に「フレイジャー」をもっと多くの人に知ってもらうための一助となれば幸いです。
前述のとおり、私は私で英語でマスターして英語で「フレイジャー」を見たいと頑張っているのですが、実は「フレイジャー」の方も、かなり日本びいきなドラマといえるでしょう。
日本の新幹線が舞台になった「CHUCK/チャック」や、映画「ウルヴァリン SAMURAI」なんかもありますが、それよりももっとレベルが違う程マニアックな「日本」がたくさん登場します。
例えば、主人公の1人ナイルズは「禅」や「チクショウ、イマイマシイ」というセリフを言うシーンがあったり、
「根付け(ねづけ)」という日本人でも知らない人が多いのではないかという、マニアックな江戸時代の留め具の展覧会にフレイジャーと一緒にウキウキしながら行くなんて話題がチョコチョコ出てきます。
あとは、「サヨナラ」という言葉を複数のキャラが使っていたり・・・(笑)
日本ではバブル時代が1991年にはじけ、「フレイジャー」がスタートしたのは1993年。何かと世界を騒がせていた日本市場に対してのアピールなのか、製作陣に日本びいきがいたのか不明ですが、ナイルズがマリスと雇っていた庭師もヨシという日本人でした。
日本人としては、自国の話題が出てくるのは嬉しいものです。特にディスっているような節も感じられませんでしたので、面白いです。
もっと「フレイジャー」を楽しむコツ
日本へのラブコールがいっぱい
「フレイジャー」紹介のページ最後に、「フレイジャー」をより楽しむためのTipsをご紹介しておきます。もちろん上で述べた通り英語をマスターするのも大事ですが、アメリカ文化や習慣など、その他の知識があるともっと楽しめます。
詳細は全エピソード解説ページでもしますが、ここではさわりだけご紹介しておきますね♪
まず最初に、フレイジャー家の兄弟2人は、両方とも精神科医なので、心理学関係の知識がちょこっとだけあるだけでもだいぶ理解が深くなります。
「フレイジャー」でよく出てくる精神科医としては、フロイトがいます。特にナイルズが尊敬しているようで、フルネームはジークムント・フロイト(1856~1939)で、オーストリアの精神科医です。
精神分析学の創設者で、夢を分析して抑圧されている願望を見つけ出したり、無意識について体系立てて分析したりと精神医学界に大きな影響を与えた方です。
ただ、ドラマなどでは彼の性理論について取り上げられることが多く、エディプスコンプレックスやトラウマなどの概念を研究した人というイメージで描かれているように感じます。
「現在の状況は、過去に原因がある」と考えるのがフロイトで、「現在の状況は、未来への目的によって変わる」と考えたのがアドラーみたいな感じでしょうか。ちなみにアドラーはフロイトの共同研究者でした。またユングはフロイトの教え子でした。
「フレイジャー」では、お酒の話題もよく登場します。
父のマーティンはもっぱらビール派ですが、フレイジャーとナイルズはワイン好き。シャンパンや、シェリー、ブランデーなどを好んで飲んでいるシーンが多いですね。ワインクラブにも所属しています。
シャンパンはお祝いの時に飲むイメージですが、シェリーはスペインのお酒でアルコール度数が強いワインです(15-20%前後)。参考までに、イロイロ調べてみると、どうやらフレイジャーたちが愛飲していたシェリーは、ハーベイ ブリストル クリーム シェリーというものみたいです。
そしてなんと言っても「フレイジャー」家の2人は音楽が大好き!
特にオペラやミュージカル、そしてクラシックが大好きみたいで、なんと、2人とも自宅にグランドピアノがあります。
フレイジャーもナイルズもピアノが上手で、クラシック音楽以外にも、ジェリー・リー・ルイスの「great balls of fire」など激しいロックやブギを演奏したりしています。また父親のマーティンはフランク・シナトラのファンです。
また、フレイジャーとナイルズは二人ともグルメです!
実は兄弟でレストランを開業しちゃったくらいの美食家で、有名な人気レストランへよく2人で出かけています。
こういったお店では、レストランの入り口で車を降りる際、ボーイに車の鍵を預けて駐車代行してもらい、食後には最後レストランの入り口にボーイが車を代行運転してくるというがお決まりです。
また、テーブルが空くのを待つ間はバーカウンターで軽くお酒を飲んでいられるお店が多いです。
出身大学は、フレイジャーがハーバード大学、ハーバード大学医学大学院、そしてオックスフォード大卒です。
弟のナイルズは、大学がイェール大、大学院はイギリスのケンブリッジ大学という2人とも超エリートです。
愛車は、
フレイジャーが最初の頃は、BMWの5シリーズ・セダン(525i)で、後にBMW7シリーズ・セダン(745i)に乗っています。
ナイルズは最初の頃は、メルセデス・ベンツのEクラス・セダン(320)で、後にメルセデス・ベンツのE55 AMG(セダン)に乗っています。
あと忘れちゃいけないのが、舞台になっているアメリカのワシントン州シアトル。
父親のマーティンが大好きなプロ野球(メジャーリーグ)でいうと、シアトル・マリナーズの本拠地です。マリナーズといえば、イチローが所属していた球団ですね。マリナーズの本拠地スタジアムはT-モバイル・パークという球場ですが、フレイジャーの住むスペース・ニードルが見える高級マンション「エリオット・ベイ・タワー」からも近いです。
また、シアトルはアメリカでもカナダのバンクーバーまで車で行けてしまう程、端っこにあり、かなり北西部に位置しています。冬は寒そうですが、なにより雨の日が多いということで有名な都市ですね。高さ184mのスペース・ニードル(直訳すると「宇宙の針」)というタワーがランドマークになっています。
最後に、フレイジャーは家具にも凝っていて、ココ・シャネルのアトリエにあったのと同じソファに、イームズの有名なラウンジチェアなども自宅マンションに置いてあります。そうそう、スーツは、よくアルマーニを着ているようですね。
さらなる詳細は、キャスト&ゲストページや、全エピソード解説ページで解説していますので、どうぞ☆
オンライン動画配信サイト
「フレイジャー」DVD(日本語)
「フレイジャー シーズン1」DVD-BOX(日本版)
音声:英語/日本語、字幕:英語/日本語
「フレイジャー シーズン2」DVD-BOX(日本版)
音声:英語/日本語、字幕:英語/日本語
「フレイジャー シーズン3」DVD-BOX(日本版)
音声:英語/日本語、字幕:英語/日本語
オンライン動画配信サイト
スカパー!なら海外ドラマ多数☆録画も出来ます!
「フレイジャー」DVD(輸入版)
「フレイジャー全シーズン」DVD-BOX(輸入版)
音声:英語、リージョン不明、PAL
「フレイジャー全シーズン」DVD-BOX(輸入版)
音声:英語、リージョン2、PAL
「フレイジャー」グッズ
「フレイジャー」キャスト サイン・レプリカ
「フレイジャー」キャスト サイン・レプリカ2
マニアックすぎる英語版トリビア・クイズ本
「I'm Listening ツアー」なバスタオル
フレイジャーなバスタオル
フレイジャー枕
ハートダフネTシャツ
「I'm Listening」Tシャツ
マーティンのイスTシャツ
映画・ドラマ・スポーツも♪
映画もドラマも録画できちゃうから退会後も見れる!
その他グッズ
スワロフスキーの犬
(「フレイジャー」とは関係ないけど
エディに似てる気がしたので:笑)
スワロフスキーの猫
(「フレイジャー」とは関係ないけど
ダフネに似てる気がしたので:笑)
フレイジャー愛用のイームズ ラウンジ・チェア
英語マスターグッズ
日本語版が存在しない
世界的に大人気の海外ドラマ
スピン・シティ
サイク
ザ・オフィス
エヴリバディ・ラブズ・レイモンド
チアーズ
モダン・ファミリー
マーフィー・ブラウン
The Larry Sanders Show
Two and a Half Men (ハーパーボーイズ)
サインフェルド(シーズン5以降未発売)
タクシー(Taxi)
ウィング(Wing)
その他グッズ
ロレックス
(ビービーからもらってた時計はどんな時計だろう)
ロレックス
(ビービーからもらってた時計はどんな時計だろう)
ロレックス
(ビービーからもらってた時計はどんな時計だろう)
ロレックス
(ビービーからもらってた時計はどんな時計だろう)
オンライン動画配信サイト
「フレイジャー」DVD(日本語)
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「フレイジャー」クリスマスエピソード集DVD
(Import版 字幕・言語:英語)
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映画もドラマも録画できちゃうから退会後も見れる!
その他グッズ
スワロフスキーの犬
(「フレイジャー」とは関係ないけど
エディに似てる気がしたので:笑)
スワロフスキーの猫
(「フレイジャー」とは関係ないけど
ダフネに似てる気がしたので:笑)
フレイジャー愛用のイームズ ラウンジ・チェア
タグホイヤー
ケルシー・グラマーも愛用と噂のブランド
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