ショパンのエチュードの全て

ヴァレンティーナ・リシッツァの弾くエチュード Op.25-1

フレデリック・ショパンが作曲した「エチュード」は、「練習曲」という意味です。

そこで油断して聞くと、「えっ!! これが練習曲!?」と誰もが驚きます。

全ての「練習曲」が、完全に「芸術作品」レベルの独創的な曲だからです。

天才音楽家が仕掛けたオシャレな謙遜。いや、不遜か♪

このページでは全27曲あるショパンのエチュードから特に大好きな作品を厳選して、ご紹介します♪

 

ショパンは全部で27曲の「エチュード(練習曲)」を作曲していますが、これらの多くは、なんとショパンが半ば音楽学校の学生時代だった20歳前後にかかれたと言われています。(生前出版は24曲)

「Op10」という作品集に12曲、さらに「Op25」という作品集に12曲、そしてその後に作曲された「新しい練習曲」という作品集(遺作)に3曲が残っています。

Op10はフランツ・リストに、Op25はリストの愛人マリー・ダグー伯爵夫人に献呈されてます。

面白いのは、ショパンがリストに「エチュードを書いたんだけど、よかったら指の練習用にでも、弾いてみてよ」と言って楽譜を渡すも、全ての曲があまりにもレベルの高い素晴らしい芸術作品だったため、天才ピアニストと称されていたリストも初見では弾くことができず悔しがったというエピソードが残っているそうです。

ちなみにその2週間後にリストは再びショパンの前に現れ、今度は完璧にエチュードを弾きこなしショパンを感動させます。ショパンは友達に手紙を書きながら「今そばでリストが僕の曲を弾いてくれている。興奮のあまり何を書いているのかわからないくらいだ」と喜びを語っています。​

(この時リストが弾いてたのは確かエチュードだったと記憶してますが間違ってたらスイマセン:汗)

さて、そんなエチュードですが、実はこの中にこそショパンの代表曲的存在として知られている有名な曲もたくさん含まれています。

例えば「木枯らしのエチュード」、「革命のエチュード」、「黒鍵のエチュード」、「エオリアン・ハープ」そして、「別れの曲」などです。

これだけの美しい傑作が練習曲だなんて、レベル高すぎ(笑)​ちなみに、ショパンは曲にタイトルをつけるのを好まなかったので、これらの愛称は全て別人がつけたものです。(例えば「エオリアン・ハープ」はロベルト・シューマンが名付け親)

ショパンが作曲したエチュード全曲について、このページで紹介しようか迷ったのですが、それは「ショパンの人生」ページに譲るとして、ここでは私が特に大好きなエチュードを厳選して、やはり大好きな天才ピアニスト ヴァレンティーナ・リシッツァの演奏動画で紹介します♪

 [厳選!オススメEtude(エチュード)14曲]

 ・Op25-1(エオリアン・ハープ)

 ・Op10-10

 ・Op10-11

 ・Op25-8

 ・Op10-7

 ・Op25-12

 ・Op25-9(蝶々のエチュード)

 ・Op25-5

Etude(エチュード)

Op25-1

ロベルト・シューマンが命名したと言われる「エオリアン・ハープ」という愛称を持つ美しい旋律の楽曲です。

ショパンは教え子に、この曲のイメージについて「暴風雨の中、洞窟に避難している牧童が、笛を吹いて美しい旋律を奏でているところを想像して作った」と伝えたそうです。

 

余談ですが、乃木坂46の"いくちゃん"こと生田絵梨花さんは、TV番組でこの曲を特技のピアノ演奏で披露していました♪

Op10-10

どことなく異国情緒のあるメロディーを持つ​エチュードです。聴いていると、なぜか暖かい気持ちやなつかしい気持ちになりませんか?午後の日差しがあたる部屋に1人でいるような心地よさを感じます♪

Op10-11

ものすごく美しい旋律の​エチュードです!繊細で優しくて可愛らしい曲だなぁと感じます♪ヴァレンティーナの弾き方もうまくて、特に1:50~の数秒間に魅せられて好きになりました。

Op25-8

指使いをみているだけでも圧巻される​エチュード♪嫌味なく美しく楽しげに鍵盤上を自由に謳歌しているようなメロディーで、もうどうしたらこんな曲を作れてしまうのかと考え込んでしまう、天才的な曲☆

Op10-7

これもなぜか懐かしい気持ちになるような、現代のポップスでも使われてそうなメロディーですよね。聴いているとなぜか期待感が高揚してきます☆

Op25-12

カッコイイ!の一言なエチュード♪怒涛の旋律が何か壮大なものを伝えているような印象をうけます☆

Op25-9

有名な「蝶々の​エチュード​」です。

1分足らずの短い曲で、明るく楽しげな旋律です。手軽で可愛らしい曲ですので、ピアノで演奏したい曲としても人気のようですね♪

Op25-5

いっぷう変わった出だしですが、ジャズのような要素もありながら哀愁ただよう渋さのある旋律が続いたかと思えば、中間部はものすごく美しいという・・・なんとも贅沢な、やはりショパンは天才だなぁと感じる1曲。

Op10-1

「滝」という愛称がつけられているくらい鍵盤上を惜しみなく使った曲。演奏で魅せるためのまさにリスト向けなエチュードと言えると思います。

Op10-3

有名な「別れの曲」です。日本だとTVドラマ「101回目のプロポーズ」や三谷幸喜さんの「古畑任三郎」「男はつらいよ(テレビ版)」などに登場してます。ただし、海外では「tristesse(トリステス)」(哀しみ)という呼び方等で親しまれています。

Op10-5

有名な「黒鍵の​エチュード​」です。

なんと右手のメロディーの99%が黒鍵のみを使って構成されているという曲。ちなみに、ロベルト・シューマンの妻でピアニストであったクララ・シューマンは演奏会でこの曲を弾いたのですが、それに対しいてショパンは「あれは黒鍵だけで主旋律が構成されていることがわかって初めて良さのわかる曲なのになんで選曲したのか」という旨を手紙に書いています。

Op10-12

有名な「革命の​エチュード​」です。

革命という名称はフランツ・リストが命名したそうですが、真偽の程は不明です。

Op25-11

有名な「木枯らしの​エチュード」です。

​映画「グリーンブック」にも登場する曲です♪

Op25-10

別名「オクターヴの​エチュード」とも呼ばれる曲。圧巻の迫力ですよ!

​初めと最後が猛烈に激しくて恐怖さえ覚える雰囲気なのに対して、中間部はものすごく美しいはかない旋律です。物語のような天才の世界観が漂います。

ショパン全エチュード

●エチュード(練習曲)<生前出版24曲>

Op10(1832年完成)

 ※フランツ・リストに献呈

 第1番 ハ長調
 第2番 イ短調
 第3番 ホ長調 (別れの曲)
 第4番 嬰ハ短調
 第5番 変ト長調 (黒鍵のエチュード)
 第6番 変ホ短調
 第7番 ハ長調
 第8番 ヘ長調
 第9番 ヘ短調
 第10番 変イ長調
 第11番 変ホ長調
 第12番 ハ短調 (革命のエチュード)

 

Op25(1836年完成)

 ※リストの愛人マリー・ダグー伯爵夫人に献呈

 第1番 変イ長調 (エオリアンハープ)
 第2番 ヘ短調
 第3番 ヘ長調
 第4番 イ短調
 第5番 ホ短調
 第6番 嬰ト短調
 第7番 嬰ハ短調
 第8番 変ニ長調
 第9番 変ト長調 (蝶々のエチュード)
 第10番 ロ短調
 第11番 イ短調 (木枯らしのエチュード)
 第12番 ハ短調

・Op番号なし「3つの新しい練習曲」(1839)

 第1番 ヘ短調
 第2番 変イ長調
 第3番 変ニ長調

ヴァレンティーナ・リシッツァのDVDなど

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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