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ショパンのワルツの全て

ヴァレンティーナ・リシッツァの弾く「別れのワルツ」

生前に発表されたショパンのワルツは、たったの8曲。

そのほぼ全てが何百年にも渡り人気の曲です。1曲でも聴けばその理由がわかります。

普通のワルツとは違う、型にハマらない独創性。気品と温かみさえ感じるワルツがあります。

そんな才能に触れながら、華やかな気持ちにしてくれる、それがショパンのワルツです。

厳選したつもりが、結局、生前発表された ほぼ全曲がお気に入りでした(笑)

 

ショパンの伝記を読んでいると当時流行だったワルツについて、ショパンはあまり興味がなかったように感じます。それどころか、どこか型にハマったワルツに対して斜に構えていたような手紙さえ残している。

だけど、それだからこそショパンのワルツには、普通のワルツとは一線を画した独創的なフックがたくさん入っているし、華やかで懐かしい気持ちにさえしてくれる。

やっぱりショパンは超一流だなぁと感じます♪

 [Waltz(ワルツ)]

 ・Op42

 ・Op69-1

 ・Op34-1

 ・Op18

 ・Op34-3

 ・Op64-1

 ・Op64-2

 ・Op64-3

 ・Op70-3

Waltz(ワルツ)

Op42

ショパンのワルツはどれも素敵ですが、この曲はさらに面白い仕掛けがされています。3:10からの数秒にはまるで違う曲のようなメロディーがいきなり登場していきなり消えています。これ、すごく面白いですね!にもかかわらず、もちろん違和感はないという、、、ショパン、天才すぎ!(笑)

1840年完成。ショパン31才頃の作品です。

Op69-1

ショパンが26歳前後の頃に出逢った10歳程年下のマリア・ヴォジンスカという女性のために書かれたといわれている別名「別れのワルツ」です。別れといっても伝記を読む限り、このワルツは婚約していたマリアの滞在先から去る際に、置き土産的に作曲した曲と言えそうです。

すごく甘美な旋律♪大好きな曲だったので、遺作だし友人のフォンタナによって手も入れられているようですがピックアップしました♪1835年完成。ショパン26才頃の作品です。

Op34-1

始まりから華やかです♪まるでお城のパーティーに来ているような優雅さもあり大好きです♪まさに円舞曲と呼ぶにふさわしい1曲☆

1831年完成。ショパン22才頃の作品です。

Op18

こちらもOp34-1同様、すごく華やかで優雅な1曲です。踊りたくなるような明るさをもってます♪

1833年完成。ショパン24才頃の作品です。教え子だったローラ・ホースウォード嬢に献呈されています。

Op34-3

別名「猫のワルツ」とも呼ばれる、可愛らしさもありながら優雅で華やかさも持ち合わせている素敵な曲です♪動画は、ロシアのピアニスト、スタニスラフ・ブーニンの第11回ショパン国際コンクールでの演奏。通常コンクール中は観客は拍手してはいけない慣習になっているはずなのに、感激した観客が拍手喝采したという名場面です。もちろん優勝しました。1838年完成。ショパン29才頃の作品。

Op64-1

ショパンのワルツの中でも一番有名な「子犬のワルツ」と呼ばれる曲。ショパンの生涯のミューズだったといわれているデルフィーヌ・ポトツカ伯爵夫人に捧げられたショパン生前最後のワルツ3曲集の1つです。ジョルジュ・サンドから飼い犬が庭で遊ぶ姿を音楽的に描写してくれと頼まれて即興的に作った曲だそうです。なんて贅沢なお願い♪1847年頃完成。ショパン38才頃の作品です。

Op64-2

子犬のワルツと同じ、ショパン生前最後のワルツ3曲集の1つです。少し憂いをおびているワルツで、回顧的なカッコ良さがあります♪また、中間部の旋律が美しすぎます!感動的な映画音楽みたい☆

1847年頃完成。ショパン38才頃の作品です。

Op64-3

子犬のワルツと同じ、ショパン生前最後のワルツ3曲集の1つです。結局Op64の3曲すべてをピックアップしちゃいました(笑)どことなくマズルカ風な感じもしますし、ジャズ的な、ノクターン的な面もある、ある意味ショパンっぽいワルツだなぁ~と感じます☆

1847年頃完成。ショパン38才頃の作品です。カタジナ・ブラニツカ伯爵夫人に献呈。

Op70-3

なんというか、あたたかい感じがする優しく上品なワルツです♪遺作ですが、実は若い頃に作られた曲です。1829年完成。ショパン20才頃の作品。

ショパン全ワルツ

●ワルツ(生前出版8曲)

・Op18(1831年完成)

 教え子のローラ・ホースウォード嬢に献呈

 ワルツ 第1番 変ホ長調 「華麗なる大円舞曲」

・Op34(1831-38年完成)

 ワルツ 第2番 変イ長調
 ワルツ 第3番 イ短調
 ワルツ 第4番 ヘ長調「猫のワルツ」

・Op42(1840年完成)

 ワルツ 第5番 変イ長調

・Op64(1846-47年完成)

 ワルツ 第6番 変ニ長調「子犬のワルツ」

 ↑ショパンのミューズだったと言われている

  デルフィーヌ・ポトツカ伯爵夫人に献呈

 ワルツ 第7番 嬰ハ短調

 ワルツ 第8番 変イ長調

 ↑カタジナ・ブラニツカ伯爵夫人に献呈

・Op69

 ワルツ 第9番 変イ長調「別れのワルツ」(1835)

 ワルツ 第10番 ロ短調(1829)

・Op70

 ワルツ 第11番 変ト長調(1833)

 ワルツ 第12番 ヘ短調(1841)

 ワルツ 第13番 変ニ長調(1829)

・Op番号なし

 ワルツ 第14番 ホ短調(1830)

 ワルツ 第15番 ホ長調(1829)

 ワルツ 第16番 変イ長調(1827)

 ワルツ 第17番 変ホ長調(1830)

 ワルツ 第18番 変ホ長調「ソステヌート」(1840)

 ワルツ 第19番 イ短調(1843)

 ワルツ 第20番 嬰ヘ短調「メランコリック・ワルツ」

ショパンのワルツ 楽譜(エキエル編)

ショパンのワルツ 楽譜(パデレフスキ編)

Chopin:Complete Edition

ショパンの手紙(全書簡 1816~1831年 ポーランド時代)

ショパンの手紙(全書簡 1831~1835年: パリ時代(上))

op42
op34-1
Op18
Op34-3
Op64-1
Op64-2
Op64-3
Op70-3
op69-1
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